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ZengZhanjianSenior Manufacturing
Engineer

コンセプトを
具現化する
技術力

世界を驚かせたスマートフォン、Find X。
その最大の特徴であるリフティングカメラというコンセプトの実現には、
かつてない困難を伴いました。

はじまりは絶望的なデザイン設計

世界を驚かせた、リフティングカメラ付きのフルスクリーン携帯電話Find X。

その最大の特徴は、トップ3D構造ライトモジュール、リアカメラモジュール、イヤーピースなどの多くのコンポーネントを含み、デュアルトラックを介して胴体に接続されているトップリフト構造です。
ロックを解除したり写真を撮る必要がある場合は自動的に上昇し、完了後に自動的に収縮。

そんなFind Xのデザイン案を見たメカニカルディレクターの曾贊堅はその無謀とも思える設計にショックを受けたと言います。
コンセプトの実現に必要だと思われるあらゆる要素がどの携帯電話にも登場したことがなかったのです。

誰も見たことのない製品の開発は困難を伴うものとなりました。

揺るぎなき自信

しかし、曾には希望の光がないわけではありませんでした。

これまでの製品開発を通じてOPPOに蓄積されている構造設計における技術と知見。
それらは今回最も困難とされるリフティングモジュールの構造設計においても役立つという自信があったのです。

その読み通り、Nシリーズに携わっていた技術者と協議を重ね、これまで培ってきたモータ技術をFind Xに拡張することに成功しました。

薄さと強さの両立

直面した一番の課題は、リフティングモジュールを薄くしながら耐久性を十分にする方法でした。

カメラとして求められる高度な要件を満たしながら0.3 mmカバープレートの量産に成功した先に待っているのが30万回にもおよぶ耐久テストです。

「頻繁にスライドする可能性がある機械構造では、何万回という基準では十分ではありませんから」

無謀とも思えたこの耐久テストにも一切の妥協は許さず、再三にわたる改良の末、ついにFind Xは30万回以上の耐久テストをクリアすることができました。

最後に信じるのは数字ではなく感性

構造上の課題をクリアした後の最終チェックでは、使い心地、美しさといった目に見えない感性を突き詰めていきます。

たとえば、カメラがリフトアップする速度の0.6秒。
これは上げようと思えば上げられます。
けれど、最終的に上げないという決断をしました。
使ってみて心地よいスピードは、速ければ良いというだけではなかったのです。

「見た事のない美しさに触れることで、ユーザーは初めて自分が求めているものに気付く。そのような発見を生みだすことが私の使命です」
曾は誇らしげにこう語ります。

PROFILE

曾赞坚

-Zeng Zhanjian-

シニア製造エンジニア

2004年にOPPO入社。
DVD、オーディオ、小型家電の製品開発を経て、現在のスマートフォンの構造設計部門へ。OPPOで最初の4G携帯電話Find 7を含む多くの重要なプロジェクトに参加しています。構造設計、スタッキング、インダストリアルデザイン評価に加えて技術的な予備調査、新技術の探求まで彼が任されている領域は多岐に渡ります。